こんにちは。
自考力発掘コーチ 岡井です。
先月末に開催した自考力セミナー。
こちらについてあれから、
「参加したかったけれど参加できなかった」
というお声を何人の方からもいただきまして。
そこで、
参加できなかった方でも
「どんな内容だったか?」
を知るきっかけ。
自考力のベースとなる話を知っていただく機会をつくることにしました。
セミナー概要
こんなお悩みありませんか?
このような悩み解決に必要なのが――
自考力
になります。
そもそも、ここでいう自考力とは、
自分を感じて
自分で考えて
自ら動く力
のことを指します。
悩みの解決の糸口は「違和感」!?
では、自考力がなぜ悩み解決に繋がるのか、という解説は後から行います。
まず、大前提として覚えておいていただきたいのは、
悩みは原因を探している限りでは
根本的な解決に繋がらない
ということ。
大事なのは、
悩みの直接的な原因探しではなく、
どんな現状なのか?
について、自分で感じ・考えること。
そうしないと、
もっともらしい原因を犯人にして、
その場だけスッキリした感じにできたとしても、
ミスリードだった場合も少なくありません。
また、そもそも悩んでしまったメカニズムを解明しない限りは、シーンを変えて、人を変えて、悩みの種類を変えて、また新たな悩みに悩むことになります。
じゃあ、どうすれば今の自分の現状について考えること――向き合うことができるのでしょうか?
そのキッカケになるのが、
違和感
違和感に気づき、
自分で考えることで
自分で悩みを解決の一歩を踏み出すことができるのです。

わたし自身のエピソード~妻との関係についての悩み~
なぜ違和感に気づくことが、自分で考えるキッカケになるのか?
さらに言うと、なぜ自分で考えることが悩みを解決する糸口になるのか?
そのことを解説するにあたって、わたし自身のエピソードをお伝えします。
わたし自身、これまでサラリーマンとしての仕事以外で活動するようになる前まで、さまざまな悩みがありました。
ちなみに、冒頭部分でピックアップした悩みは、すべてわたし自身に当てはまっていた悩みになります。。。
そんな中、コミュニケーションの大切さをお伝えする活動をするキッカケとなった悩みがあります。
それが、
妻との関係が上手く行っていない気がする……
と言った漠然としたモヤモヤでした。
今から15年前の話です。
そんな悩みを心の中で抱えつつ、半年前に上京したばかりの妻からのリクエストが――

いろんな人と繋がりたい!
それならばと、とにかく自分が素敵だと感じている人を紹介し続ける日々が半年間続いたある日。
わたしが学んだことを実践するために、
お互いの一番大事なことを共有する機会をつくりました。
わたしの感覚では、
「付き合い始めてからもう3年近く経っているから、今さら気づくこともないだろう」
と、正直たかをくくっていました。
妻のことは誰よりも理解できている――と。
まず、わたしの話をした感じでは、妻がわたしのことを理解している感じが伝わってきて。
次に、自分の番になったときには、同じ感じになると思っていたのですが――
なんと、妻が一番大事にしたいことが
ふたり(夫婦)だけの時間
だったのです!
そのことを妻からのシェアで知ったとき、わたしはとても大きな衝撃を受けたんです。
なぜなら、わたしが妻のためにとやってきたことが、
すべてNG
ということが判明したから。
(なんで!? 妻が前にそうしてほしいって言っていたのに……)
と妻がリクエストしてくれたときのことを思い出していたら、ハッと気がついたことが。
それは、半年前は確かに妻のリクエスト通りにしたら、喜んでくれていたこと。
ところが、最近になって、同じようなことをしているはずなのに、なぜか反応が悪くなってきたこと。
さらにいうと、直近ではむしろ不機嫌になっていたこと。
反応が悪くなっていく妻の様子から、
(あれ? おかしいな……)
と違和感を感じていましたが、
(いや、妻のためにやっていることだから! おれは正しい!)
と大義名分を掲げ、より一層いろんな人を繋げることにまい進。
それによって、夫婦だけの時間はどんどんなくなっていっていたこと。
同時に、妻との間にギャップを感じていたことに、漠然とした不安を感じるようになっていた。
そのことに、ようやく気がついたのです。
その事実に気がついたときにわたしは
『他の大切な友人に対して、妻と同じような勘違いをしていないか?』
ということにアンテナを張るように。
このコミュニケーションの大切さを痛感する出来事が、このあとその大切さを伝える活動へと繋がっていった、という経緯があります。
悩みを生み出すメカニズムを解明する~見える化例~
エピソードの話が長くなってしまいましたが、これでもだいぶ端折っていますw
詳細な話はまた直接お話できる機会までとっておくとして、
上記のエピソードを通じてわたしが学んだことを整理します。
学んだことのキーポイントは3つ。
1つ目は、変化。
2つ目は、大義名分。
3つ目は、今回のセミナーのテーマである「違和感」。
まず、1つ目の変化について。
わたしは妻と付き合いはじめて3年経ち、同棲もはじめたので、妻のことを理解できいると錯覚していました。
でも、妻に限らず、わたしたちの心身は常に変化しています。
身体面は見た目で気づきやすいですが、心情・気持ちの変化は見た目ではわかりにくい側面があります。
この変化はただでさえ分かりづらいのですが、その変化を察知できなくなる要因の一つが、2つ目のキーポイントである大義名分です。
妻のため
夫のため
子どものため
会社のため
恋人のため
社員のため
友だちのため
そういった相手のためを想う気持ちは大切だとは思います。
しかし、その想いが強ければ強いほど、相手の気持ちを度外視してしまう傾向が強くなります。
そして、その相手のためにやっている行動によって、相手からの反応に無意識に期待してしまいます。
「あなたのためにやってあげてるんだから」
なんていうセリフはまさにこの状態の良い例。
大義名分を掲げてしまうと、相手自身というよりも、相手からの反応を大事にしてしまいがちに。
すると、相手に対する認識のズレが生じていき、より変化に気づきにくくなります。
このズレに気づかずに放置してしまうことで起きるのが、
人間関係のトラブル
です。
こういった人間関係のトラブルの種は、本当に些細なことが1つのきっかけになります。
その些細なことに気づくときに重宝するのが、3つ目のキーポイントである自身が感じる違和感です。
違和感は自分自身の認識と、その場で感じたことにズレを感じるときに生じる感覚です。
わたしのケースでいうと、妻のためにしていることがなぜが妻が喜んでくれない。
そのことに対するギャップを感じた――それが違和感の正体でした。
けれど、わたしは妻のためにやっているという大義名分を掲げていたので、せっかく感じていた違和感をスルーし続けたので、妻との間にズレが広がっていった。
だから、うまくいくはずの妻との関係が逆にうまくいっていないことに、よくわからない不安・モヤモヤを感じ、悩みがどんどん膨れていったのです。
しかし、たまたま妻の今一番大事にしたいことを知れたことで、違和感をしっかりキャッチできて。
違和感に向き合えたものの、なぜ不機嫌になったかはわからないことがわかり。
だったら、どうすればいいのか?
を自分自身に問いかけたところ、「妻に確認するしかない」という結論に達し、不機嫌の理由を妻に確認するアクションが初めてとれたのです。
すると、妻から不機嫌になっていた理由を教えてもらえました。

東京に上京した当初は、確かにいろんな人との繋がりがほしかった。
けれど、東京生活に慣れていく中で、全然二人きりの時間を作ってくれないことに不満を感じるようになったんだ。
妻がそのことを自分に教えてくれれば早かったとは思いますが、おそらくわたしが妻のためにと熱心に誘っていたので、言い出せなかったのではないかと。。。
妻はともかく、少なくともわたし自身は妻に対する認識のズレを違和感として感じていたのだから、それさえキャッチできていたら、そもそも悩むことはなかったはずです。
これまでの話をもとに、悩みを生み出していたメカニズムを見える化したのが、下図になります。

ちなみに、これまでいろんな相談を受けてきましたが、悩みについて全体像を整理してみると、上図のような状況になっていることが少なくありません。
悩んでいる場合は、日常生活の違和感をスルーしていないか?
今までの流れを整理すると、
悩みは違和感をスルーすることによって生じる。
悩みを解決したければ、まずは悩みがどのように生まれているのか全体像を把握すること。
把握したら、今何ができるのかを自分で考えることで、悩み解決に向けた一歩を踏み出せる。
つまり、悩みを解決したければ、自分自身が日常生活に感じる違和感を大事にすることから始めることが、悩み解決の糸口になるのです。
しかし、わたし自身がそうだったように、当たり前な日常生活を過ごしていたり、周りの目が気になっていたりすると、違和感をスルーするのが当たり前に。
すると、プライベートやビジネスなど、あらゆるシーンで悩みやすい状況を無意識にどんどん自分自身でつくっていってしまう、ということになります。
セミナーのポイント
違和感をスルーすれば、悩みが増大する。
違和感をしっかりキャッチできれば、悩んでしまっていた現状を自ら考えることで把握でき、悩み解決に向けた明確な一歩を踏み出せる。
これが、妻とのエピソードで得た教訓です。
上記の内容を、もっと簡略化して表現すると――
違和感に気づくことが、自分で考えるキッカケに。
自分で考えることが、悩み解決の一歩になる。
となります。
とはいえ、
「そもそもわたしにとって違和感が何なのか?」
さえわからなくなっている方もいるかもしれません。
だからこそ、もし悩みを解決したいと考えている人にオススメするのが、違和感を大事にする習慣をつくること。
「日常生活でなにか違和感を感じることがあるかもしれない」
というアンテナを日常生活でまず立てることから始めること。
それを、わたしはまずオススメします。
それでも、最初のうちは違和感がキャッチした感覚を得られないかもしれませんが、それでもOK。
大事なのは、違和感を感じ、自分で考えるためのキッカケをつくること。
まずはそこからはじめてみませんか?
最後に一言
1時間という無料セミナーの内容なので、今回の内容はあくまで概要という位置づけになります。
そのため、具体的な話は泣く泣く省略することにしました。
たとえば、
違和感をキャッチしたあとに、自分で考えるというステップが大事という話ですが、なぜあえて自分でというところを強調したのにも、もちろん理由はあります。
なぜなら、その理由こそが自考力の肝となることだから。
ただ、その理由の話まですると、絶対に1時間では終わらないと思い、今回のセミナーには含めませんでした。
それと同じで、一つ一つの内容には付随する内容がたくさん関連しています。
けれど、あまりにたくさんの情報を最初からお伝えしてしまうと、情報の波にのまれてしまい、結局何も持ち帰れなくなるのはもったいない!
なので、今回あえてわたしがこれだけは持ち帰っていただきたいと考えている内容は、下図のスライドの内容のみになります。

この内容を見て理解しようと、わかろうとする必要は一切ありません。
なぜなら、理解は必ずあなた自身が実践し続けることで、初めて得られる感覚なのだから。
逆にすぐに理解できた感じになるような内容であれば、そもそも学ぶ必要はありませんからね。
それでは最後に、セミナーの最後でお伝えした問いかけをして、終わりたいと思います。
あなたは
日常生活でなにか違和感を
感じていますか?
その違和感を
あなたは
大事にできていますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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