昨日こんなメールが届きました。

表題から、このメールは偽の迷惑メールであることはわかるかと思います。
では、あなたはどんな点から迷惑メールだと見抜くことができますか?
携帯電話が普及し始めた頃と比べると、メールアプリのセキュリティが強化されて迷惑メールが届く件数が肌感で減った気がしていました。
けれど、調べてみると迷惑メール相談センターのハニーポット(迷惑メール受信用モニター機)への着信件数は、 2025年1月時点で151,266件。
昨年と比べると1.5倍以上に増加しているとのこと。
直近2年間では年々増えているそうです。
ということは、おそらくみなさんも迷惑メールを受信されている可能性がとても高いということ。
では、どうやって迷惑メールだと気づいていますか?
実は、迷惑メールを見抜くためには専門知識は必要ありません。
もちろんあったにこしたことはありませんが、なくても見抜くことはできます。
そのためには自分で考える力(自考力)が必要不可欠。
自考力――自分で考えるキッカケになるのは何だったでしょうか?
そう、
違和感
です。
この違和感を感じることができるかどうかが、見抜くポイントになります。
では、まずは知識がなくて見抜くポイントについて整理してみます。

わたしが「これ迷惑メールだな」と感じたポイントの1つが件名です。
みなさんは下記文面に対して、何か違和感がしますでしょうか?
わたしがこの文面を見たときには、
「なんで配送に失敗しているのに、受取人(わたし)の連絡先を知っているんだろう?」
と思いました。
もしヤマト運輸のデータに登録しているメールアドレスにこの情報を流してくれたとしたら、そもそもデータベースに登録してある正しい住所もわかっているはずです。
それなのに、「受取住所を確認してください」という抽象的なメッセージだけ残していることに、違和感がしました。
もしメール文にデータベースに登録してある住所が書いてあり、確かに現住所と異なっているのであれば確かに商品は届かないかもしれません。
がしかし、そんなことも書いていないということは、明らかにひっかけ――フィッシング詐欺だなって気がつきました。
さらに、もう一つ違和感がしたポイントは、
商品の配送に失敗しました
という失敗という言葉です。
配送に失敗という言葉は普通使わないと思ったし、
住所が誤っていることが事実だとしたら、
そもそもこのメッセージを送る相手は配送元のはずです。
だから、配送先である自分のところにこのメッセージが届くこと自体、おかしな話だとわかります。
他におかしな点はいくつかありますが、
知識として知っておくと一発で見抜くことができるポイントが、1つだけあります。
それは、メールアドレスです。
メールアドレスはインターネット上での住所――つまり、固有のものになります。
住所を特定しやすくするため、送信元がわかりやすくするために、特に企業であれば会社名や自社サービス名をメールアドレスに取り入れます。
また、企業であることをイメージしやすいように、メールアドレスの@以下(ドメイン)の最後には、.co.jpや.com、.jpを使うことが多いです。
ただ、.comの方は迷惑メールとして使用されているケースも多いため、最近では.comを避ける人もいるくらいです。
ちなみに、ヤマト運輸さんの場合には、kuronekoyamato.co.jp。
Amazonさんの場合には、amazon.co.jpになります。
以前、◯◯@amazon.comというアドレスから迷惑メールが届いたことがあったため、上記のことを知っていればすぐに迷惑メールだと見抜くことができます。
もし正しいアドレスがわからない場合には、ネットで検索して、一番上に表示される企業ホームページを開けばすぐにわかります。
(例)ヤマト運輸HP:https://www.kuronekoyamato.co.jp/
また、今回のケースでは、
@gc5.so-net.ne.jpのように
@以降のドメインがgc5.so-net.ne.jpになっていて、明らかにヤマト運輸さんのドメインとは違うので、迷惑メールだと主張しているようなものです( ゚д゚ )
他にも怪しいポイントはいくつかありますので、列挙してみますね。
自分で考える上で一番の障害になるのは、考えもせずに正しいと思い込んでしまうこと。
どんな人の配信であれ、どんなニュースからの情報であれ、
(あれっ、なんかおかしいぞ)
という違和感を普段なにも感じないとしたら、迷惑メールかどうかきっと見抜くことができないでしょう。
いまだに迷惑メールによる被害は増え続けているのは、自分で考えることができないということのあらわれなのかもしれませんね。
専門知識がなくても、自分で考えることから始めてみたら、案外情報の本質を見抜くことはできます。
要望があるかどうかわかんないですが、
データを見抜く力を身につける講座やセミナーなんかも開催したいと考えています。
だからこそ、まずは妻や子どもたちに伝えることから始めてみますね。
情報過多な世の中で、さらにAIが当たり前になればなるほど、重要性が増してくるとはずだから。
今回の情報が、あなたにとって何かお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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