こんにちは。
自考力発掘コーチ 岡井です!
「自考力を身に付けて、良かったことは何ですか?」
という質問をよく受けます。
これまでピックアップした記事は自考力を身に付けるキッカケ的な話がメインだったため、その質問に対する回答を記事にまとめることにしました。


苦手意識ってどうして生まれるんだろう?
突然ですが、あなたは今何か避けていること、または避けてきたことはありますか?
わたし自身、正直なにかわからないけれど何かを無意識に避け続けているうちに、社会人になりました。
その間、悩みが日に日に増え続けていく中で、自分にとって考えることが習慣付いてきた頃、あるテーマについて向き合うチャンスが恵まれました。
それが今回のテーマである、
苦手意識
です。
苦手意識があるものって人それぞれかと思いますが、トラウマと近いイメージで捉えている人も多いかと思います。
実は、わたしにとってこの苦手意識を感じていたことが結果的に克服でき、大好きなことを思い出せたこと。
それが、自考力を身に付けて特に良かったことです。
では、そもそも苦手意識はどのように生まれるのでしょうか?
具体的な話をする前に、苦手意識について言葉の意味を確認してみます。
苦手意識とは?
どうにも苦手だと感じてしまうこと、不得意でありできれば避けたいと思う傾向、を意味する表現。
苦手意識という辞書的な意味でいえば、どうにも苦手だと感じてしまったり、不得意と思い込んでいたりしていることから、過去の何らかの経験や認識してきたことから生まれる意識だとわかります。
ということは、当然同じことをやっていたとしても、人によっては苦手意識を感じる人もいれば、いない人もいるというのは、納得いただけるかと。
けれど、ここからの話が重要です。
では、なぜ苦手意識がある人は、過去の話を今でも大事に持ち続けているのでしょうか?
どういうことかというと、もしどうでもいいことや関心のないことであれば、そもそも苦手意識を抱くこともなく、スルーすればいいだけの話です。
それなのに、何かに取り組むときに、
「わたし〇〇することは苦手だから……」
という台詞を必ず言ってしまう。
無関心なことであれば、そもそもそんなことを取り込む場すら寄り付かないはずです。
でも、もし何かをすることが苦手だと感じる瞬間が日常生活でよく感じる人は、苦手とすることが今のあなたにとって大事な役割を果たしているかもしれません。
大事な役割とは、
苦手とすることで自身を守るための防衛反応
だとわたしは定義しています。
苦手とすることでなぜ自身を守ることができると思いますか?
たとえば、苦手ということを前もって言っておけば、失敗したり、下手だったりしたときに上手くいかず落ち込んだり、誰かに何か言われて傷ついたりするかもしれない事態を、未然に防ぐことができます。
では、なぜそんなことをする必要があるのか?
それは、自分が本当はそうすることが好きだったけれど、過去の苦い経験をもう二度と思い出したくないから。
このことについて、わたし自身のエピソードが3つあります。
苦手意識があったものが、実は自分にとって大好きなことだった
歌うこと
まず、わたしは小中高まで特に苦手意識を感じていたのが、
歌うこと
でした。
なので、中学生になり、友だちがカラオケに行くようになっても、
わたしは、
「ちょっと歌うの苦手だからやめとく」
と言って、一度もカラオケには行きませんでした。
高校生になったときも、書道・美術・音楽のどれかを選択する必要があったけれど、音楽は絶対に嫌だと思って第3希望にしていたくらい。
高校生になったとき、友だち付き合いでカラオケに行くようにはなりましたが、声を出そうと思っても全然思ったように声が出なかったので、本当に気の知れた友人としかカラオケには行きませんでした。
大学生になった頃には、小中高のときほど苦手意識を感じていませんでしたが、それでも全力で歌える状態ではなく、毎回不完全燃焼さを感じていて。
そんな状態のまま社会人になり、自分で考えること――自分自身に気を向けることを始めてから、自分自身に問いかけてみたことがあります。
それが、
「なぜ自分は歌うことに苦手意識を感じているんだろう?」
でした。
そうしていく中で、パッと思い出したのが、小学校高学年の頃、音楽の授業で友だちに「音痴」と言われたことにショックを受けたときのこと。
でも、その前までは歌うのも聴くのも大好きで、小学校低学年の頃から聴いていた曲は30年近く経った今でも覚えているくらいです。
で、そのことを思い出した後に、またパッと思い出したのがわたしが好きなアニメの主人公のある台詞です。
アニメの名前は「マクロス7ダイナマイト」。
主人公の名前はFire Bomberという歌手グループのボーカルである熱気バサラ。
彼について語り出したら脱線しまくるためここでは割愛しますが――
あるシーンでバサラの大ファンの子から、歌手になりたいからどうすればいいか質問をうけたときのバサラの台詞を思い出したんです。
「歌いたいときに歌う! それが歌だ!」
その台詞を思い出したときに、わたし自身の思い込みにようやく気がつきました。
歌は周りの人が上手と思われるように歌うものだ
という思い込みを。
思い込みに気がついた上で、歌とどう向き合いたいかを自分に問いかけたときに、「歌は歌いたいときに歌う!」と決めたのです。
すると、今まで全然気持ちよく歌えなかったゆずの栄光の架橋が、完全燃焼できる感じで歌えるようになっていてビックリ!(≧◇≦)
ちなみに、8年ほど前に聴いたレイチェル・プラッテンのFight Songが作られた経緯に触発されて。
それで、自分の想いを歌詞にして表現してみました。
いつも夢見ている光景
僕の大切な何かを 誰かに託すんだ
知恵かもしれない 形あるものかもしれない
大事なのは 託すと決めた
ぼく自身の想い
これだけは絶対にゆずれない
そう決めたんだ
今はありったけの想いを
歌に込めて 表現するんだ
たとえ 夢半ばで命果てたとしても
悔いは残らない
あの光景に一歩でも 近づけるのなら
これから先も色々あるだろう
情けないこと
ワクワクすること 幸せなこと
苦しい想いは したくないと思っていた
でも どんなことだって 受け取る
そう決めたんだ
だって すべて自分の中から
出てきた宝物なんだから
たとえ今 この場でぼくがいなくなっても
活き続ける場を創りたい
みんなが笑顔でいる場に いれなくても
日々刻々と変わっていく 日常を感じる
変わっていくのなら 留めておくことは野暮だろ?
それでもいいんだ
それでもいいんだから
感じた 今をぼくならどうするんだ?
その問いかけはいつでも
パワーを与え続けてくれているんだ
想いを込めて
活かし続けていこう
自分を源に 相手を 今を
そうしたら、作曲してくれる人と、ギターを弾いてくれる人が集まって、一つの曲「たとえぼくがいなくなっても」が出来上がったのです。
絵を描くこと
二つ目は
絵を描くこと
です。
これは今でも忘れない、高2の美術の時間。
これもわたしが描いた絵を「下手」発言されたことにショックを受けて……。
それ以来、絵を描くことを極力避けるように。
社会人になってから、本の整理のために身に付けようと思ったマインドマップという整理術があります。
それを独学で習得しようと本を購入して実践してみたのですが、、、
見本の絵が超絶綺麗すぎて……真似して描こうとしましたが、全然上手く描けず。
それで、絵を描くことにネックを感じて、三日坊主でやめてしまいました。
「絵を描くのは自分には向かない」
と決めつけて。
※そのときに購入した本が下記リンク先のものです↓
けれど、実際にマインドマップ専任講師の方から学んだら、絵を上手に描くことが大事ではないことを学んで。
それで、マップを描き続けていく中で感じたのは、歌うのと同様で
絵は上手く描かなければならない
という思い込みを強く持っていたこと。
でも、そのことに気がついてからは、絵を楽しんで描くように心がけたら、ものすごく絵を描くのが楽しくって!
その時の感覚がとても懐かしく感じていたら、特に小学生の頃絵を描くのが大好きで、よく教科書やノートに落書きしていたということを思い出しました。
そして、気がついたらマインドマップを多くの人にお伝えする側になっていたのです。
文章を書くこと
三つ目は
文章を書くこと
です。
この流れからわかると思いますが、
三つ目も同じような展開です。
わたしは高校時代~社会人になるまで、文章を書くことに対する苦手意識・抵抗感をものすごく感じることが多かったです。
そして、歌や絵を描くことに向き合った後に、文章を書くことに向き合っていたら、当時のショックを受けたときの感情を思い出したのです。
高校1年生時の現国の授業で、担任の先生からみんなの前でわたしが書いた文章について「お前本当に日本人なのか?」と言われたことに、すごくショックを受けたときのことを。
けれど、さらに過去のことを思い出したときに具体的な思い出せなかったんですが、、、
ちょうど10年前に物語を書きたいと思って書き始めたら、ものすごく楽しくって。
その感じたときに、とても懐かしさを感じたのです。
最終的に、1年以上かけてWeb小説として毎週投稿して本一冊分の小説を書き上げて、自費出版しました。

まとめ
わたしのエピソードに共通しているのが、
・あるショッキングの出来事が、苦手意識を抱くようになるキッカケだった。
・実は、その出来事より以前は大好きだったこと。
です。
だから、歌うこと・絵を描くこと・文章を書くことは今でも大好きで、大好きであることに気がついてからずっと好きで続けています。
文章を書くことに関しては、自費出版してからもWeb小説で3つの物語を書いて、今のところうち一つはコンテストにも応募するくらいです。
つまり、わたしにとって苦手意識をつくって守りたいくらい大事なものは、
大好きだという自分の気持ち
だったということになります。
以上のことから、
ショッキングな出来事は過去にしかないのに、今でもそのときに出来た思い込みを大事にしている。
ということは、自分にとってどういうことなのか?
ここが今回一番重要なポイントになります。
と過去の経験から決めつけてしまうのは、とても勿体ないです。
思い込みはあくまで、あなた自身を守るための防衛反応として起きているだけですから。
そこで、最後にみなさんに問いかけをして終わりたいと思います。
あなたにとって、
苦手意識があることはありますか?
そのことをやってみると、
どんな想いを感じますか?
そして、その想いはどんな思い込みから生まれていますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
苦手意識は
「今のあなたが大事にしている想い」
を知らせてくれる魔法の鐘。
どんな音が鳴り響いているか、耳を傾けてごらん。
あなたの心の叫びが聴こえてくるよ。
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