「自分とか、ないから」——この突き刺さるようなタイトルに、あなたはどんな感情を抱きますか?
昨日、ふと友人に「心が軽くなるよ」と勧められたのが、しんめいPさんのこの一冊との出会いでした。最近、なんだか心がざわついていたわたしにとって、まさにギフトのようなタイミング。
ページをめくる手が、期待で少し震えました。
実は、読んだ後すぐにはある意味何も感じないという初体験があって。
その後少し間を開けたら、いろいろ思い出したことや気づいたことがありました。
その気づきについては下記リンク先にまとめてあり、今回の記事は本のレビューになります。
悩める現代人に響く、東洋哲学のあたらしい扉
本書は、タイトルの通り「自分」という概念を手放すことで、生きるのが楽になるという東洋哲学の智慧をやさしく教えてくれる一冊です。
こんな方にオススメ
- 難解なイメージのある東洋哲学に触れてみたい初心者さん
- 本当の自分を隠して、周りに合わせてしまうと感じている方
- 一生懸命頑張っているのに、なかなか報われないと感じている方
オススメしたい3つの理由
- むずかしい言葉は一切なし!初心者でもスッと入ってくる
東洋哲学と聞くと、小難しい言葉が並んでいるイメージがあるかもしれません。
でも、この本は違います。
筆者が日常で使う言葉で書いてあるので、ある意味すっと入りやすい。
たとえるなら、親しい友達と語り合っているような感覚。
だから、 哲学的な用語 に頭を悩ませることなく、自然な形で内容が 心に染み込んでくる。 - 著者の体験談が満載!まるで自分のことのように感じられる
抽象的な考えではなく、著者のリアルな体験に基づいたエピソードが豊富に盛り込まれています。「ああ、わたしも同じようなことで悩んだことがある!」と共感できる場面がきっとあるはず。
まるで身近な人が、自身の体験を打ち明けてくれているような温かさがあります。
だから、他人事ではなく、自分自身の問題として深く考えることができるんです。 - 読後感スッキリ!「今のままでいいんだ」と心から思える
この本を読んで 、肩の力がフッと抜けるような、そんな解放感がありました。
「自分はこうあるべきだ」という理想にまだまだ縛られていたことに気づき、「今のわたしで もう十分 」と思えるようになる。
それはまるで長い間重い荷物を背負い 、そしてついにそれを地面に置いたよう。
そんな安堵感と、明日への希望が湧いてくる一冊です。
もう一歩踏み込むなら……歴史上の偉人たちのエピソードも知りたかった
個人的には、本書で語られている哲学的な考えが、 歴史上の人物たちの生き方の中でどのように体現されていたのか、具体的な例も知れたら、さらに理解が深まったかなと感じました。
たとえば、宮沢賢治やスティーブ・ジョブズのような、少し変わった、でも多くの人に影響を与えた人物たちが、どのように「自分」を手放し、 自身の考えを実現していったのか……そんな物語も読んでみたかったです。
居酒屋のブッダの話から気づいた、わたしの 自然な欲求
本の中で、 仏教の僧侶が居酒屋で仏教の教えを語るエピソードがありました。
それを読んだとき、なぜか、大勢の人たちの中にいると、逆に一人でいたくなるを思い出しました。
みんなとワイワイ楽しみたい気持ちはあるんです。
でも、どういうわけか、無理をしてまでその輪に入ろうとは思えない。
振り返れば、小さい頃から、特定のグループに固執することはなく、その時々で気が合う人と過ごすのが好きでした。
その感覚は今も変わらなくて、無理に周りに合わせるよりも、居心地の良さを大切にしたい。
この本を読んで、改めて「それでいいんだ」と思えました。
これからも、 周囲の環境 の心地よさを大切にしながら、ありのままの自分でいられる場所を意識的に 作っていこう。
それが、わたしにとっての幸せなんだと、改めて理解することができたのです。
「自分探し」に疲れたあなたへ。この本が贈る 解放 という名のギフト
もしあなたが、
「自分らしさって何だろう?」
「どうすればもっと楽に生きられるんだろう?」
と悩んでいるなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。
「自分とか、ないから」という言葉が、あなたの頭の中に鮮やかな情景を描き出し、 心に深い理解をもたらしてくれるはずです。
そして、読み終わったとき、あなたはきっと、新しい 自由を手に入れていることに気づくでしょう。
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